FP3級は、「将来のために資格を取得したい」と考える学生にとって、最初の一歩として最適な資格です。
特に、「金融業界で働きたい」「お金の知識を身に着けたい」「資格を取って就職活動を有利に進めたい」と考える学生もはずです。
こうした目標を実現するための理想的な選択肢の一つです。
特に、FP3級は比較的簡単で、短期間で取り組むことができるため、受験を終えて日々の学習習慣が崩れてしまった学生でもチャレンジしやすく、学習リズムを取り戻すよいきっかけにもなります。
FP3級の試験概要
FP3級(3級ファイナンシャル・プランニング技能検定)は、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)が実施しています。
受検する際は、日本FP協会または「きんざい」のいずれか1つの団体を選択します。
FP3級は学科試験と実技試験から構成されます。
学科試験は日本FP協会と「きんざい」の両方で共通ですが、実技試験は実施団体によって異なります。
日本FP協会が実施する実技試験は「資産設計提案業務」です。
「きんざい」が実施する実技試験は選択科目方式になっており、申し込む際に「個人資産相談業務」または「保険顧客資産相談業務」のどちらかを選びます。
学科試験と実技試験は、CBT(Computer Based Testing)方式で実施され、いつでも希望する日時に受検できます(ただし、休止期間があります)。
3級FP技能士を取得するためには、学科試験と実技試験の両方の合格が必要です。
合格ラインは、どちらの実施団体でも共通で満点の60%です。
なお、学科試験または実技試験のいずれか一方しか合格できなかった場合には、一部合格証が発行されます。
一部合格者には試験免除制度が適用され、合格した試験が免除されます(ただし、免除には期限があります)。
短期間の対策で合格するための戦略
FP3級はCBT方式なので、自分の都合に合わせて受検できます。
3日前まで申込みが可能なので、まずは受検日を決めて申し込みましょう。
よくあるのが「勉強してから申し込もう」と考えて受検をついつい先延ばしにしてしまうことです。
後回しにしないためにも、まずは申し込むことを推奨します。
FP3級に短期間で合格するためには、過去問演習を中心に対策を進めることが重要です。
「FP3級ドットコム」の「過去問道場」という機能が非常に便利です。
過去問をたくさん解くことで、効率よく知識を定着させることができます。
最初はあまり正解できなくても、解説を読みながら問題を解くために必要な知識を身に着けていきましょう。
参考書は最小限に
FP3級の参考書を1冊ほど用意しておくのがよいでしょう。
ただし、参考書をじっくりと読み込むのに時間をかけ過ぎるのは非効率です。
まずは過去問を解いてみて、どうしてもわからない部分を参考書で確認し、必要な知識を補う程度に留めるのが効果的です。

対策は過去問演習を中心にしつつ、参考書も活用!
資格試験に臨む私の基本的な考え方
「過去問で勉強して資格を取っても役に立たないのではないか」という指摘をよく目にしますよね。
確かに、その指摘は一理あります。
それに、資格を取得したからといって、すぐ実務で役に立つとは限らないということも事実でしょう。
私の考えでは、学ぶことは「頭の中に『インデックス(索引)』を作ること」です。
特に、学びの初期段階では、まだ断片的な知識であっても、重要なキーワードをインプットしていくことが大切です。
このプロセスを通じ、頭の中に「インデックス」が形成されます。
そしてそれが、実務現場に入った際や、さらに進んだ学習を進める際に、専門分野の高度な知識を効率よく整理して吸収するための土台となります。
ですから、まずはその「インデックス」を作ることを目標にしましょう。
FP3級は入門レベルの試験であり、「インデックス」を作るための最適なステップです。
合格後は「インデックス」が少し成熟し、FP2級にステップアップしたり、業界での実務経験を通じてさらにスキルを磨いたりできるようになることが期待されます。
繰り返しますが、資格試験はあくまで「入口」にすぎません。
「インデックス」を充実させることが、その後の学びの広がりや視点の深まりにつながるというものです。
特に、FPの試験内容は法令基準日時点のものにすぎません。
実際の制度や環境は常に変化しています。
したがって、資格を取得してからも継続的に学び続けることになります。
資格はさくっと取得し、その後も学びを続けることが真の力につながるのではないでしょうか。
まとめ
今回のまとめです。
- FP3級は学生の初めての資格取得に適している
- 過去問を繰り返し解くことが合格の鍵
- 資格取得は「知識のインデックス作り」であり、将来の学びに役立つ基礎を築く